現代社会において、プログラミング言語は私たちの生活に深く根ざしています。Webサイト、スマートフォンアプリ、人工知能、さらには家電製品の制御まで、あらゆる場所でその力を発揮しています。しかし、数百種類以上も存在するプログラム言語の中から、自分に合ったものを見つけ出すのは容易ではありません。この多種多様なプログラム言語は、それぞれ異なる得意分野や特徴を持ち、開発するシステムやアプリケーションの種類によって最適な選択肢が変わってきます。
この記事では、数あるプログラム言語の中でも特に需要が高く、将来性のある主要30種類に焦点を当て、それぞれの特徴や利用分野を詳しく解説します。これからプログラミング学習を始めたいと考えている方、あるいは自身のキャリアアップのために新たな言語習得を考えている方にとって、最適なプログラム言語選びの一助となることを目指します。
主要なプログラム言語30種類とその特徴
プログラミングの世界には多種多様な言語が存在しますが、ここでは特に主要な30種類を厳選し、それぞれの概要と主な利用分野を表にまとめました。この一覧は、各言語の大まかな位置づけを理解するのに役立つでしょう。
| 言語名 | 主な利用分野 |
| C言語 | 業務システム/組み込みシステム |
| C++ | 業務システム/組み込みシステム/ゲーム |
| Java | Webアプリ/業務システム/組み込みシステム/スマホアプリ |
| C# | パソコンアプリ/ゲーム |
| JavaScript | Webアプリ/ゲーム |
| PHP | Webアプリ |
| Ruby | Webアプリ |
| TypeScript | Webアプリ |
| Python | Webアプリ/人工知能 |
| R言語 | 人工知能 |
| Go言語 | Webアプリ |
| Swift | パソコンアプリ/スマホアプリ |
| Kotlin | スマホアプリ |
| Objective-C | パソコンアプリ/スマホアプリ |
| Visual Basic | パソコンアプリ |
| VBScript | 業務効率化 |
| BASIC | CUIプログラム |
| Google Apps Script | 業務効率化/自動化 |
| Haskell | 業務システム |
| Scala | Webアプリ/業務システム |
| Groovy | Webアプリ/業務システム |
| Delphi | パソコンアプリ/スマホアプリ |
| Dart | Webアプリ/スマホアプリ |
| D言語 | 組み込みシステム |
| Perl | Webアプリ |
| COBOL | 業務システム |
| SQL | Webアプリ/人工知能/業務システム |
| FORTRAN | 科学計算 |
| MATLAB | 人工知能/組み込みシステム |
| Scratch | プログラミング教育 |
各プログラム言語の詳細解説
ここでは、上記の表に挙げた各プログラム言語について、より詳しくその特徴と用途を掘り下げて解説します。
C言語
「C言語(シーげんご)」は45年以上の歴史を持ちながらも、現在も根強い人気を誇るプログラム言語です。この言語で書かれたプログラムは、データ領域が限られたハードウェアでも高速動作が可能という特徴があります。そのため、電子機器の組み込みシステム開発などで特に安定した需要があります。しかし、プログラムの実行前に変換処理(コンパイル)が必要であり、メモリーのアドレス管理やデータ管理がシビアなため、習得難易度は高めです。
C++
「C++(シープラスプラス)」は、C言語に「オブジェクト指向」と呼ばれる概念を導入したプログラム言語です。「シープラプラ」や「シープラ」と略されることもあります。オブジェクト指向は、プログラムの要素を「オブジェクト」として扱う概念であり、これを使いこなすことでプログラム開発を効率化できます。そのため、C++は業務システム開発やゲーム開発で特に高い需要があります。
Java
「Java(ジャバ)」は、トップクラスの求人数を誇り、その汎用性の高さが特徴のプログラム言語です。Javaのプログラムは「Java Virtual Machine(JVM)」という仮想環境上で動作するため、幅広いコンピューターOSで実行可能です。特に業務システム開発での需要が高く、その動作速度の速さから他にも幅広い分野で利用されています。文法はC++とやや似ており、オブジェクト指向の概念も持つため、習得難易度は高い言語とされています。
C#
「C#(シーシャープ)」は、C++やJavaをベースにMicrosoft社が開発したプログラム言語です。Windows上で動作するアプリケーション開発によく使われます。同じくMicrosoft社製の統合開発環境「Visual Studio」を利用できるため、効率的な開発が可能です。また、ゲーム開発にも広く用いられており、「Unity」という開発環境と組み合わせることで多種多様なゲームを作成できます。
JavaScript
「JavaScript(ジャバスクリプト)」は、Webサイトの動作を制御するために不可欠なプログラム言語です。JavaScriptのプログラムは、ユーザーのパソコンのブラウザ上(フロントエンド)で動作し、Webページの表示に動きを加えたり、ボタン操作を処理したりします。Webアプリケーション開発には欠かせない言語であり、安定した需要があります。Webブラウザさえあればプログラムを変更後すぐに動作確認できるため、プログラミング初心者でも比較的学びやすい言語です。JavaScriptを使うためには、Webサイトの表示内容やデザインを定義する「HTML/CSS」の習得も必要となります。
PHP
「PHP(ピーエイチピー)」は、WebサイトのデータをWebサーバー上で管理するためのプログラム言語です。PHPのプログラムは、ユーザーから直接見えないWebサーバー上(バックエンド)で動作します。Webアプリケーションのバックエンド(サーバーサイド)開発で非常に高い需要がありますが、Web系の開発以外にはあまり使われません。文法は比較的シンプルで、プログラムの実行前に変換処理が不要なため、初心者でも習得しやすい言語です。
Ruby
「Ruby(ルビー)」は、日本人のまつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラム言語です。Rubyの文法は非常にシンプルで、初心者でもすっきりとしたプログラムを記述しやすい特徴があります。PHPと同様に、Webアプリケーションのバックエンド開発で使われることが多い言語ですが、汎用性が高く、スマートフォンアプリ開発やスクレイピング(Webデータの収集・分析)にも利用されることがあります。
TypeScript
「TypeScript(タイプスクリプト)」は、Microsoft社がJavaScriptを改良して開発したプログラム言語です。比較的新しい言語ですが、JavaScriptと同様にWebアプリケーションのフロントエンド開発で利用される機会が増えています。JavaScriptとの最大の違いは、プログラムで使う変数(データの入れ物)の扱い方です。TypeScriptでは、変数の使用時にプログラマーがデータの種類(文字列や数字など)を指定する必要があり、これにより思わぬ誤動作を防ぐことができます。
Python
「Python(パイソン)」は、人工知能(AI)開発において最もポピュラーなプログラム言語です。初心者でも覚えやすいシンプルな文法を持ち、少ない記述量で無駄のないプログラムを作成できます。Pythonは人工知能だけでなく、Webアプリケーション開発やデータ分析など、幅広い用途に利用可能です。約30年の歴史を持つ言語で、国内外で安定した人気があります。
R言語
「R言語(アールげんご)」は、データ分析に特化したプログラム言語です。一般的なプログラム開発はできませんが、データ分析が不可欠な人工知能開発でよく利用されます。ただし、文法は他の言語と比べると独特であり、数学や統計学の知識なども必要となるため、習得難易度は高めです。R言語を扱えるエンジニアは多くないため、平均年収は高く、習得できれば収入アップも期待できます。
Go言語
「Go言語(ゴーげんご)」は、Google社によって開発された比較的新しいプログラム言語です。Go言語の文法はJavaに似ていますが、それよりもシンプルなため、初心者でも習得しやすくなっています。Webアプリケーションのバックエンド開発で使われることが多い言語です。まだ求人数は他の言語に比べると多くありませんが、平均年収が高く、今後の人気上昇が期待できます。
Swift
「Swift(スウィフト)」は、Apple社が開発した比較的新しいプログラム言語です。iOSのスマートフォンアプリやmacOSのパソコンアプリなど、Apple社製品向けのプログラムであれば基本的に何でも開発できます。文法はPythonなどの良い部分を取り入れたシンプルさがあり、初心者でも比較的覚えやすい言語です。汎用性はそれほど高くないものの、Apple社製品の開発では豊富な求人が存在します。
Kotlin
「Kotlin(コトリン)」は、Javaをベースに開発された新しいプログラム言語です。Javaよりも文法がシンプルで、初心者でも比較的理解しやすくなっています。Kotlinが使われる分野は、主にAndroidのスマートフォンアプリ開発です。他の分野にはまだ広まっていませんが、互換性のあるJavaからKotlinへの移行も増えています。
Objective-C
「Objective-C(オブジェクティブシー)」は、C++と同様にC言語をベースに作られたオブジェクト指向型のプログラム言語です。macOSのパソコンアプリやiOSのスマートフォンアプリなど、初期からApple社製品のアプリケーション開発に使われてきました。近年ではSwiftの普及により活躍の機会は減っていますが、根強くObjective-Cを使用している企業も存在します。
Visual Basic
「Visual Basic(ヴィジュアルベーシック)」は、C#と同様にMicrosoft社によって開発されたプログラム言語です。主にWindowsのパソコンアプリケーション開発で使われ、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を簡単に作成できる点が魅力です。Visual Studioではサポートされていますが、C#と比べて利用できる開発環境が限られるため、C#ほど需要は高くありません。しかし、文法はC#よりもシンプルで覚えやすい言語です。
VBScript
「VBScript(ブイビースクリプト)」は、Visual Basicをベースに作られたプログラム言語です。開発環境を構築せずとも、メモ帳さえあれば使える手軽さが魅力です。VBScriptを使うことで、パソコン作業を効率化するプログラムを作成できます。個人開発には役立つ言語ですが、一般的なチーム開発ではVisual Basicほどは使われません。
BASIC
「BASIC(ベーシック)」は、Visual Basicのベースとなっているプログラム言語です。キーボード操作で動かす「CUI(キャラクターユーザーインターフェース)」のプログラムを作成できます。Visual Basicと文法は似ていますが、操作画面を持つGUIのプログラムは作成できません。一般的なプログラム開発で使われる機会は多くありませんが、Visual Basicを学ぶ方は把握しておくべき言語です。
Google Apps Script
「Google Apps Script(グーグルアップススクリプト)」は、Google社がJavaScriptをベースに開発したプログラム言語です。JavaScriptはユーザーのパソコン上で動作するのに対し、Google Apps ScriptはGoogleのサーバー上で動作する違いがあります。そのため、「Googleドキュメント」などのGoogleが提供するクラウドサービスと連携できるのが特徴です。一方で、開発環境が限定されるなどのデメリットもあり、JavaScriptほどの求人数はありません。
Haskell
「Haskell(ハスケル)」は、1990年から存在する歴史の長いプログラム言語です。「関数型」という分類の言語で、数学における関数のようなものを用いてプログラミングします。文法は独特で、学習コストが高くなりやすい言語です。そのため求人数はあまり多くありませんが、業務システム開発で用いられる場合があります。
Scala
「Scala(スカラ)」は、JavaにHaskellのような関数型言語の特徴を加えたプログラム言語です。関数型とオブジェクト指向型の「いいとこどり」をした言語として、注目度が高まっています。Javaと互換性があり、Javaの環境があればScalaのプログラムも動作可能です。そのためJavaと同じく高い汎用性を持ち、Web開発や業務システム開発など幅広く利用できます。
Groovy
「Groovy(グルービー)」はScalaと同様に、Javaと互換性のあるプログラム言語です。文法はRubyに似てシンプルであるため、Javaよりも覚えやすいと言えます。Groovyの登場は2003年頃ですが、近年になって注目度が急上昇しており、プログラミング言語の人気指標である「TIOBE Index」では上位にランクインしています。
Delphi
「Delphi(デルファイ)」は、「統合開発環境(IDE)」が一体となったプログラム言語です。統合開発環境は、Visual Studioのように、開発に必要な機能が一通り備わったソフトウェアを指します。Delphiを用いることで、パソコンやスマートフォンのアプリケーション開発を視覚的に行うことができるのが魅力です。ただし、統合開発環境が使えるのはWindowsパソコンに限られます。
Dart
「Dart(ダートまたはダーツ)」は、Googleによって開発された新しいプログラム言語です。JavaScriptの代替言語として作られているため、初心者でも比較的覚えやすいと言えます。Dartは「Flutter」と呼ばれるフレームワーク(開発ツールの一種)を使うことで、その真価を発揮します。iOS・Androidのスマートフォンアプリをともに開発できる上に、Web開発も可能です。
D言語
「D言語(ディーげんご)」はC++と同様に、C言語をベースに作られたプログラム言語です。C言語の処理性能を維持しつつ、C++のようにオブジェクト指向を用いたプログラムの記述も行えます。しかし、言語としては優れているものの、プログラム開発ではあまり使われませんでした。C言語やC++が組み込みシステム開発などで普及する中で、D言語はタイミングに恵まれなかったと言えます。
Perl
「Perl(パール)」は、30年以上前から存在する歴史のあるプログラム言語です。主にWeb開発で使われますが、Web開発言語の中でも比較的高速で動作する特徴を持ちます。PHPやRubyなどの台頭により、近年では活躍の場が減っているものの、根強く使っている企業もあります。Perlを扱えるエンジニアが少ないこともあり、平均年収が高い言語です。
COBOL
「COBOL(コボル)」は、60年以上の長い歴史を持つプログラム言語です。トレンドの言語ではありませんが、業務システム開発でCOBOLを使う企業も多く存在します。COBOLスキルを持つエンジニアは多くないため、高単価の案件も豊富です。文法は他の言語と比べて独特ですが、読みやすくシンプルなため、比較的覚えやすいと言えます。
SQL
「SQL(エスキューエル)」は、大量のデータを収集・管理する「データベース」を操作する言語です。厳密にはプログラム言語ではありませんが、多くのデータを扱うシステムやアプリケーションには不可欠です。人工知能(AI)開発のデータ分析などにも使われ、活用シーンは多岐にわたります。プログラミング言語を学ぶなら、併せて勉強しておきたい言語です。
FORTRAN
「FORTRAN(フォートラン)」は、世界最古の高水準言語(人間が理解しやすいプログラミング言語)です。一通りの基礎文法が備わっており、C言語をはじめとした多くの言語に影響を与えました。高度な科学計算を行えるのが特徴で、スーパーコンピュータ(科学計算用の大規模なコンピューター)に使われています。しかし、一般的なプログラム開発には使われません。
MATLAB
「MATLAB(マトラボまたはマットラブ)」は、数値解析ソフトウェアが一体となったプログラム言語です。データ分析を得意としており、人工知能(AI)開発で注目されています。また、プログラムの制御をモデル化して、そこからコードを自動生成できるのも特徴です。プログラミングの労力を削減できるため、組み込みシステム開発などでも使われることが増えています。
Scratch
「Scratch(スクラッチ)」は、子どものプログラミング教育用に作られたプログラム言語です。一般的な言語のようにコードを記述せず、ブロックを組み合わせてプログラムを作っていく特徴があります。手軽にプログラミングを体験できる魅力から、世界中で7,000万人を超えるユーザーが存在します。通常のプログラム開発には使えませんが、「子どもにプログラミングを教えたい」という方におすすめです。
プログラム言語の選び方:目的別ガイド
数多くのプログラム言語の中から、どれを選んで学習すべきか迷うこともあるでしょう。ここでは、目的別に人気の高いプログラム言語をご紹介します。
高収入を目指すなら?平均年収が高いプログラム言語
プログラミングスキルを身につけることで、高収入を目指したいと考えている方もいるでしょう。ここでは、平均年収が高い傾向にあるプログラム言語をランキング形式でご紹介します。
以下のランキングは、プログラミング学習サイト「paiza」がITエンジニアを対象に実施した「プログラミング言語別提示年収ランキング」に基づいています。
- Go言語: 約710万円
- TypeScript: 約697万円
- Scala: 約679万円
- Kotlin: 約677万円
- Ruby: 約668万円
Go言語は、本格的に扱えるITエンジニアがまだ少数であるため、高いスキルを持つ人材が高く評価される傾向にあります。TypeScriptはスタートアップから大手企業まで広く導入が進められていることから、習得しておくことで即戦力として採用されるケースが多く見られます。また、Scalaは習得難易度が高く扱える人が少ないため、年収が高くなりやすい傾向にあります。
初心者でも習得しやすいプログラム言語
プログラミング学習を始めるにあたり、挫折せずに習得できるか不安に感じる方もいるでしょう。現役エンジニア100人を対象にしたアンケート調査では、「未経験者が最初に学ぶべき」という声が最も多かったプログラム言語はPythonでした。
Pythonが初心者におすすめされる主な理由は以下の通りです。
- 記法がわかりやすい: 学習したことを使って何らかのアウトプットを作るまでのハードルが低いため、初心者にもおすすめです。
- ライブラリが豊富: さまざまな開発が可能で、業務効率化にとっても重要なプログラム言語であり、これからも伸びる言語です。
Pythonの他にも、学習のしやすさでいえばJavaScriptやPHPも文法が比較的シンプルで覚えやすい言語です。
将来性の高い新しいプログラム言語
将来性を見据えてプログラム言語を選びたい方には、比較的新しく、今後の伸びが期待できる言語がおすすめです。新しいプログラム言語は、既存の言語の良い部分を取り入れて設計されているため、比較的覚えやすい文法のものが多い傾向にあります。一方で、歴史の長い言語に比べるとWeb上の参考情報は少ないという難点もあります。
今後注目の新しいプログラム言語は以下の通りです。
- Go言語 (2009年登場)
- Kotlin (2011年登場)
- TypeScript (2012年登場)
- Swift (2014年登場)
これらの言語は歴史が短いにもかかわらず、求人検索エンジン「indeed」では2025年5月現在、それぞれ5,000件以上の求人が存在しており、将来性を重視したい方におすすめです。
開発分野別・人気プログラム言語一覧
開発する分野によって、使われるプログラム言語は多岐にわたります。ここでは、主な開発分野ごとに人気のプログラム言語をご紹介します。
Webアプリ開発
Webアプリケーション開発で人気のプログラム言語は以下の通りです。
| 言語名 | 主な用途 |
| JavaScript | フロントエンド開発 |
| Python | バックエンド開発 |
| Ruby | バックエンド開発 |
| PHP | バックエンド開発 |
| Java | バックエンド開発 |
| Go言語 | バックエンド開発 |
Webアプリケーションはブラウザから利用できるため、プログラムに変更があってもユーザーに再インストールしてもらう必要がありません。そのため、細かいアップデートをしやすいインタプリタ型言語(プログラム変更のたびに変換処理を行う必要がない言語)が使われることが多い傾向にあります。
スマホアプリ開発
スマートフォンアプリ開発で人気のプログラム言語は以下の通りです。
| 言語名 | 主な用途 |
| Swift | iOSアプリ開発 |
| Java | Android開発 |
| Kotlin | Android開発 |
スマートフォンアプリは、ユーザーがアップデートする手間を増やさないよう、頻繁にはバージョン更新を行いません。そのため、プログラム変更が手軽に行える言語よりも、速度面で優れたコンパイラ型言語(プログラムの変換処理をあらかじめ済ませておくため、実行時に変換の手間が発生しない言語)が多く使われます。
人工知能(AI)開発
人工知能(AI)開発で人気のプログラム言語は以下の通りです。
| 言語名 | 主な用途 |
| Python | 人工知能開発全般 |
| R言語 | データ分析 |
| Julia | 技術計算 |
人工知能開発は一般的な開発とは異なり、大量のデータを集めて分析したり、複雑な計算を行ったりすることが求められます。そのため、このような分析や計算を少ない記述量で実現できる言語が人気です。最もポピュラーな言語は「Python」ですが、データ分析には「R言語」、技術計算には「Julia(ジュリア)」が使われることもあります。Juliaはまだ他の言語ほど普及していませんが、動作速度に優れた言語であり、今後広まっていく可能性を秘めています。
ゲーム開発
ゲーム開発で人気のプログラム言語は以下の通りです。
| 言語名 | 主な対象ジャンル(ゲームエンジン名) |
| C# | コンシューマーゲーム、パソコンゲーム、スマホゲーム(Unity) |
| C++ | コンシューマーゲーム、パソコンゲーム(Unreal Engine) |
| JavaScript | ブラウザゲーム(Cocos2d-x) |
ゲーム開発でキャラクターの複雑な動きなどを実現するためには、多大な労力が必要となります。そのため、開発の労力を減らせる優秀な「ゲームエンジン」(ゲームに特化した開発環境)が存在する言語が人気です。また、言語やゲームエンジンによっても、開発できるゲームジャンルはさまざまです。
業務システム開発
業務システム開発で人気のプログラム言語は以下の通りです。
| 言語名 | 特徴 |
| Java | 高速で汎用性が高い |
| C++ | 特に高速な動作 |
| C言語 | 高速で軽量な動作 |
業務システム開発は、企業の業務改善や業務効率化を目的とした個別対応が基本となります。そのためプログラムの速度面が重視されやすく、コンパイラ型言語の中でも高速で動作するものが人気です。また、同様に速度面が重視される電子機器の組み込みシステム開発でも、これらの言語がよく使われます。
まとめ:最適なプログラム言語を見つけるために
「プログラム言語 一覧」として主要な30種類の言語とその特徴、そして目的別の選び方について解説してきました。プログラミング言語は、それぞれに強みと弱みがあり、開発したいものや目指すキャリアによって最適な選択肢は異なります。例えば、Webアプリケーション開発であればJavaScriptやPython、PHPなどが有力な選択肢となりますし、スマートフォンアプリ開発であればSwiftやKotlinが中心となるでしょう。
学習を始める前に、自分がどのようなシステムやアプリケーションを作りたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかを明確にすることが、最適なプログラム言語を見つける第一歩となります。この記事が、あなたのプログラミング学習の道のりにおける羅針盤となり、最適な言語選びの一助となれば幸いです。