助動詞とは?種類・活用・接続・意味・受身・使役・推量・具体例

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「読まれた」「食べさせない」「行くだろう」のように、用言の後ろに連なって意味を付け加える言葉がある。助動詞とは、動詞・形容詞・名詞などに付いて、受身・使役・否定・過去・推量・丁寧などの意味を添え、活用して話し手の述べ方を決める付属語を指す。この仕組みを理解すると、述語の構造が正確に読み取れる。

助動詞の種類と特徴を一覧で整理

項目内容例
基本機能意味を付け加え、述べ方を示す読まれる、食べない
活用活用する付属語ない→なかった、なければ
受身・可能・自発・尊敬「れる・られる」叱られる、起きられる
使役「せる・させる」読ませる、食べさせる
否定「ない」「ぬ(ん)」行かない、行かぬ
過去・完了「た(だ)」読んだ、食べた
推量・意志「う・よう」行こう、食べよう
丁寧・断定「ます」「です」「だ」行きます、学生だ
伝聞・様態・推定「そうだ」「ようだ」「らしい」降るそうだ、降りそうだ
接続付く語の活用形が決まっている未然形に「ない」、連用形に「た」
見分けの目安付属語で、活用する否定形・過去形に変えられる

表の各項目の詳しい解説

  • 基本機能
    • 助動詞は、動詞・形容詞・名詞などの後ろに付いて、意味を付け加える。「読ませられなかった」には、使役・受身・否定・過去の意味が重なっている。
    • 事柄そのものではなく、事柄に対する話し手の捉え方や判断を表す点が特徴である。
    • 単独では文節をつくれず、述語の末尾に集まる。
  • 活用
    • 助動詞は活用する付属語であり、活用しない助詞との最大の違いである。
    • 「ない」は「なかった」「なければ」、「れる」は「れない」「れた」「れれば」と変化する。
    • 活用の型は、動詞型(せる・れる)、形容詞型(ない・たい)、形容動詞型(だ・そうだ)、特殊型(ます・た・ぬ)などに分かれる。
    • 「ます」「です」のように、活用の形が限られるものもある。
  • 受身・可能・自発・尊敬
    • 「れる・られる」は、一つの形で四つの意味をもつ。「先生に叱られる」は受身、「一人で起きられる」は可能、「故郷が思い出される」は自発、「先生が来られる」は尊敬である。
    • 五段活用動詞とサ変動詞には「れる」、一段活用動詞とカ変動詞には「られる」が付く。
    • 四つの意味は、主語と文脈から判断する。
  • 使役
    • 「せる・させる」は、他者に行為をさせる意味を表す。「子どもに本を読ませる」がその例である。
    • 五段活用動詞とサ変動詞には「せる」、一段活用動詞とカ変動詞には「させる」が付く。
    • 強制だけでなく、許可の意味もある。「好きにさせる」は許可に近い。
    • 使役と受身を重ねた「読ませられる」は、不本意な状況を表すことが多い。
  • 否定
    • 「ない」は未然形に付いて否定を表す。「書かない」「食べない」である。
    • 「ぬ(ん)」はやや古風で硬い表現である。「知らぬ」「知らん」がその例である。
    • 「ぬ」や「ず」に言い換えられれば助動詞の「ない」である。
    • 「危ない」「少ない」の「ない」は形容詞の一部であり、助動詞ではない。
  • 過去・完了
    • 「た(だ)」は、過去・完了・存続・想起などを表す。「昨日読んだ」は過去、「もう終わった」は完了、「壁にかかった絵」は存続である。
    • イ音便・撥音便の後では濁音の「だ」になる。「泳いだ」「読んだ」がその例である。
    • 形容詞や助動詞にも付き、「高かった」「読まなかった」の形になる。
  • 推量・意志
    • 「う・よう」は、推量・意志・勧誘を表す。「明日は晴れよう」は推量、「私が行こう」は意志、「一緒に食べよう」は勧誘である。
    • 五段活用には「う」、一段活用には「よう」が付く。
    • 「だろう」「でしょう」は、断定の「だ」「です」に「う」が付いた形である。
    • 「まい」は、否定の推量・否定の意志を表す。
  • 丁寧・断定
    • 「ます」は、動詞の連用形に付いて丁寧を表す。「行きます」「食べます」である。
    • 「です」は、名詞や形容詞に付いて丁寧な断定を表す。「学生です」「高いです」となる。
    • 「だ」は、名詞や形容動詞の語幹に付く断定の助動詞である。「雨だ」「静かだ」である。
    • 「ます」の活用は「ませ・まし・ます・ます・ませ・まし」と限られた形をとる。
  • 伝聞・様態・推定
    • 「そうだ」には、伝聞と様態の二つがある。「雨が降るそうだ」は終止形に付く伝聞、「雨が降りそうだ」は連用形に付く様態である。
    • 「ようだ」は、比況・例示・推定を表す。「夢のようだ」は比況、「疲れているようだ」は推定である。
    • 「らしい」は、客観的な根拠に基づく推定を表す。接尾辞の「らしい」(男らしい)とは区別する。
  • 接続・見分けの目安
    • 助動詞は、付く語の活用形が決まっている。「ない」「せる」「れる」「う」は未然形、「ます」「た」は連用形、「そうだ(伝聞)」は終止形に付く。
    • 次の手順で判別できる。
      • その語が付属語であることを確認する。
      • 否定形や過去形に変えて、活用するかを確かめる。
      • 活用すれば助動詞、活用しなければ助詞である。
    • 「彼は来ないらしい」では、「ない」と「らしい」が連続しており、助動詞が重なっている。
    • 同形の語は、文脈と接続する活用形で見分ける。

まとめ:助動詞を活用と意味から捉える視点

助動詞は、活用する付属語であり、受身・使役・否定・過去・推量・丁寧などの意味を述語に添える。付属語であることと活用の有無を確かめ、接続する活用形に注目すれば、助詞とも正確に区別できる。品詞分解と読解の基本となる視点である。