英語 受動態 例文を学ぶときは、まず「誰が何かをする」という能動態と、「何かが誰かによってされる」という受動態の違いを理解することが大切です。英語の受動態は基本的に be動詞+過去分詞 の形で作り、動作を受ける人や物を主語にします。たとえば、Tom wrote this letter.(トムはこの手紙を書きました。)を受動態にすると、This letter was written by Tom.(この手紙はトムによって書かれました。)となります。受動態では「誰が行ったか」よりも「何がされたか」に焦点を置けることが大きな特徴です。受動態の基本形は「be動詞+過去分詞」で、時制に応じてbe動詞の部分が変化します。
受動態は、日常会話だけでなく、ニュース、説明文、学校の英作文、ビジネス文書、科学・技術分野など、幅広い場面で使われます。「この本は多くの人に読まれています」「その建物は100年前に建てられました」「商品は毎日発送されます」のように、動作を受ける側を中心に説明したいときに非常に便利です。この記事では、英語 受動態 例文を中心に、基本的な作り方、能動態との違い、現在形・過去形・未来形、進行形、完了形、否定文、疑問文、疑問詞を使った文まで、例文を交えながら詳しく解説します。
受動態とは
受動態は英語で passive voice と呼ばれます。
日本語では「~される」「~された」「~されています」のような表現に相当します。
たとえば、
Tom cleans the room.
「トムはその部屋を掃除します。」
という文を考えてみましょう。
この文では、Tom が掃除する側、the room が掃除される側です。
これを受動態にすると、
The room is cleaned by Tom.
「その部屋はトムによって掃除されます。」
となります。
つまり、能動態では「動作をする側」を主語にしますが、受動態では「動作を受ける側」を主語にします。
能動態と受動態の違い
| 種類 | 英文 | 日本語 |
|---|---|---|
| 能動態 | Tom cleans the room. | トムはその部屋を掃除します。 |
| 受動態 | The room is cleaned by Tom. | その部屋はトムによって掃除されます。 |
受動態では、もともと目的語だった the room が主語になります。
この「目的語を主語にする」という考え方が、受動態を理解するうえで重要です。
受動態の基本の形
受動態の基本形は、
主語 + be動詞 + 過去分詞
です。
「誰によって行われたのか」を付け加える場合は、
主語 + be動詞 + 過去分詞 + by + 動作主
となります。
基本例文
- I am loved by my family.
- 私は家族に愛されています。
- English is spoken around the world.
- 英語は世界中で話されています。
- This book is read by many students.
- この本は多くの生徒に読まれています。
- The room is cleaned every day.
- その部屋は毎日掃除されます。
- This computer is used by many people.
- このコンピューターは多くの人に使われています。
受動態では、過去分詞が重要な役割を果たします。written、made、built、used、cleaned などが代表的な過去分詞です。
受動態の作り方
能動態から受動態に変えるときは、次のような手順で考えると分かりやすくなります。
1. 能動態の目的語を確認する
Tom wrote this letter.
この文では、
- Tom → 動作をする人
- wrote → 書いた
- this letter → 動作を受ける物
となっています。
2. 目的語を主語にする
this letter を文頭に移します。
This letter …
3. be動詞を入れる
現在形なら is / are、過去形なら was / were など、元の文の時制に合わせてbe動詞を選びます。
This letter was …
4. 一般動詞を過去分詞にする
wrote の過去分詞は written なので、
This letter was written …
となります。
5. 必要ならby + 動作主を付ける
This letter was written by Tom.
「この手紙はトムによって書かれました。」
という受動態が完成します。
英語 受動態 例文:現在形
現在形の受動態は、
am / is / are + 過去分詞
という形になります。
例文一覧
| 英文 | 日本語訳 |
|---|---|
| English is spoken here. | ここでは英語が話されています。 |
| This room is cleaned every day. | この部屋は毎日掃除されます。 |
| These books are sold online. | これらの本はオンラインで販売されています。 |
| Rice is grown in this area. | この地域では米が栽培されています。 |
| The windows are cleaned every week. | 窓は毎週掃除されます。 |
| This computer is used by students. | このコンピューターは生徒たちに使われています。 |
| Many cars are made in Japan. | 多くの車が日本で作られています。 |
| This song is loved by many people. | この歌は多くの人に愛されています。 |
現在形の受動態は、習慣、一般的な事実、現在の状態などを説明するときに使われます。
英語 受動態 例文:過去形
過去形の受動態では、
was / were + 過去分詞
を使います。
過去の出来事を「~された」「~されました」と表現するときに使います。
例文
- The letter was written by Ken.
- その手紙はケンによって書かれました。
- The window was broken yesterday.
- その窓は昨日壊されました。
- This building was built in 1990.
- この建物は1990年に建てられました。
- I was invited to the party.
- 私はパーティーに招待されました。
- She was given a present.
- 彼女はプレゼントをもらいました。
- They were chosen as team members.
- 彼らはチームメンバーに選ばれました。
- These books were written by a famous author.
- これらの本は有名な作家によって書かれました。
過去形では、was / were が過去を表し、後ろの過去分詞が「~された」という受動の意味を作ります。過去形の受動態では、was/were + 過去分詞 が基本形になります。
wasとwereの使い分け
過去形の受動態では、主語に合わせて was と were を使い分けます。
| 主語 | be動詞 | 例 |
|---|---|---|
| I | was | I was invited. |
| He | was | He was invited. |
| She | was | She was invited. |
| It | was | It was repaired. |
| You | were | You were invited. |
| We | were | We were invited. |
| They | were | They were invited. |
たとえば、
The car was repaired.
「その車は修理されました。」
一方、複数なら、
The cars were repaired.
「その車たちは修理されました。」
となります。
受動態の否定文
受動態の否定文は、be動詞の後ろに not を置くだけで作ることができます。
基本形は、
主語 + be動詞 + not + 過去分詞
です。
現在形の否定文
- English is not spoken here.
- ここでは英語は話されていません。
- This room is not used anymore.
- この部屋はもう使われていません。
- These books are not sold here.
- これらの本はここでは販売されていません。
過去形の否定文
- The window was not broken by Tom.
- その窓はトムによって壊されたのではありません。
- I was not invited to the party.
- 私はパーティーに招待されませんでした。
- They were not chosen for the team.
- 彼らはチームに選ばれませんでした。
短縮形もよく使われます。
- is not → isn’t
- are not → aren’t
- was not → wasn’t
- were not → weren’t
たとえば、
The door wasn’t opened.
「そのドアは開けられませんでした。」
となります。
受動態の疑問文
受動態の疑問文は、be動詞を主語の前に移動します。
基本形は、
Be動詞 + 主語 + 過去分詞 ~?
です。
現在形
Is this book written in English?
「この本は英語で書かれていますか。」
Are these products made in Japan?
「これらの商品は日本で作られていますか。」
過去形
Was this house built in 2000?
「この家は2000年に建てられましたか。」
Were these books written by him?
「これらの本は彼によって書かれましたか。」
受動態の疑問文では、過去分詞の位置は基本的に変わりません。be動詞だけを主語の前に移動します。
受動態のYes / No疑問文
受動態の疑問文には、be動詞を使って答えます。
例
Is English spoken in this country?
Yes, it is.
「はい、話されています。」
または、
No, it isn’t.
「いいえ、話されていません。」
過去形なら、
Was the house built last year?
Yes, it was.
「はい、建てられました。」
No, it wasn’t.
「いいえ、建てられませんでした。」
複数の場合は、
Were these books written by her?
Yes, they were.
「はい、彼女によって書かれました。」
No, they weren’t.
「いいえ、彼女によって書かれたものではありません。」
疑問詞を使った受動態
受動態では what、when、where、who、why などの疑問詞も使えます。
基本的には、
疑問詞 + be動詞 + 主語 + 過去分詞 ~?
という形になります。
Whatを使う例
What was written on the wall?
「壁には何が書かれていましたか。」
Whenを使う例
When was this building built?
「この建物はいつ建てられましたか。」
Whereを使う例
Where was this product made?
「この商品はどこで作られましたか。」
Whoを使う例
Who was invited to the party?
「誰がパーティーに招待されましたか。」
また、「誰によって行われたのか」を尋ねる場合は by を使うこともできます。
Who was this book written by?
「この本は誰によって書かれましたか。」
byを使う受動態
受動態では、動作を行った人を by の後ろに置くことができます。
by + 人・物
という形です。
例文
- The book was written by John.
- その本はジョンによって書かれました。
- The picture was painted by my father.
- その絵は父によって描かれました。
- The room was cleaned by Mary.
- その部屋はメアリーによって掃除されました。
- The car was repaired by a mechanic.
- その車は整備士によって修理されました。
ただし、受動態では必ず by を使うわけではありません。
誰が行ったのかが分からない、重要ではない、または一般的に明らかな場合には、省略することができます。
たとえば、
My car was stolen.
「私の車が盗まれました。」
という文では、「誰が盗んだのか」が分からないため、by someone を付ける必要はありません。
能動態と受動態を比較する
能動態と受動態を比較すると、受動態の特徴がより分かりやすくなります。
| 能動態 | 受動態 |
|---|---|
| Tom cleaned the room. | The room was cleaned by Tom. |
| She wrote the letter. | The letter was written by her. |
| They built the house. | The house was built by them. |
| My mother cooked dinner. | Dinner was cooked by my mother. |
| People speak English here. | English is spoken here. |
能動態では「誰がしたか」に焦点が当たりやすく、受動態では「何がされたか」「何がどうなったか」に焦点が当たりやすくなります。
過去分詞を覚えることが重要
受動態では過去分詞を使うため、動詞の変化を覚える必要があります。
規則動詞
規則動詞の場合は、基本的に -ed を付けます。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 |
|---|---|---|
| clean | cleaned | cleaned |
| open | opened | opened |
| use | used | used |
| watch | watched | watched |
| invite | invited | invited |
たとえば、
The room was cleaned.
「その部屋は掃除されました。」
となります。
不規則動詞
不規則動詞は形が大きく変わることがあります。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 |
|---|---|---|
| write | wrote | written |
| make | made | made |
| build | built | built |
| break | broke | broken |
| choose | chose | chosen |
| speak | spoke | spoken |
| take | took | taken |
| see | saw | seen |
| give | gave | given |
| tell | told | told |
特に write → wrote → written のように、過去形と過去分詞が異なる動詞には注意しましょう。
未来形の受動態
未来の受動態は、
will + be + 過去分詞
で表します。
例文
- The work will be finished tomorrow.
- その仕事は明日終えられるでしょう。
- The package will be delivered tomorrow.
- その荷物は明日配達されるでしょう。
- The new school will be built next year.
- 新しい学校は来年建設されるでしょう。
- The results will be announced soon.
- 結果はまもなく発表されるでしょう。
- The meeting will be held next Monday.
- 会議は次の月曜日に開催されるでしょう。
ここで重要なのは、will の後ろでは be を原形にすることです。
will be built
であって、
will was built
や
will is built
とはしません。
現在進行形の受動態
「今まさに~されている」という意味では、現在進行形の受動態を使います。
形は、
am / is / are + being + 過去分詞
です。
例文
- The house is being built now.
- その家は今建てられているところです。
- The car is being repaired.
- その車は修理されているところです。
- The room is being cleaned.
- その部屋は掃除されているところです。
- The road is being repaired.
- その道路は修理されているところです。
- The documents are being checked.
- 書類は確認されているところです。
being が入ることで、「動作が現在進行中である」という意味になります。
過去進行形の受動態
過去のある時点で「~されている途中だった」と表現する場合は、
was / were + being + 過去分詞
を使います。
例文
- The house was being built when I visited the town.
- 私がその町を訪れたとき、その家は建設中でした。
- The car was being repaired when I arrived.
- 私が到着したとき、その車は修理されているところでした。
- The room was being cleaned when we entered.
- 私たちが入ったとき、その部屋は掃除されているところでした。
- The road was being repaired yesterday.
- その道路は昨日修理されている途中でした。
受動態の進行形では being が重要なポイントです。
現在完了形の受動態
現在完了形の受動態は、
have / has + been + 過去分詞
という形です。
例文
- The work has been completed.
- その仕事は完了しました。
- The room has been cleaned.
- その部屋は掃除されました。
- The package has been delivered.
- その荷物は配達されました。
- The problem has been solved.
- その問題は解決されました。
- The documents have been sent.
- 書類は送られました。
受動態の been は、be動詞の過去分詞です。
そのため、
has + been + cleaned
という構造になります。
過去完了形の受動態
過去のある時点までに「すでに~されていた」と表現する場合は、
had + been + 過去分詞
を使います。
例文
- The room had been cleaned before I arrived.
- 私が到着する前に、その部屋は掃除されていました。
- The work had been completed by noon.
- 正午までにその仕事は完了していました。
- The package had been delivered before we came home.
- 私たちが帰宅する前に、その荷物は配達されていました。
- The building had been destroyed before the war ended.
- 戦争が終わる前に、その建物は破壊されていました。
完了形の受動態では、been を忘れないことが重要です。
助動詞を使った受動態
can、must、should、may などの助動詞と受動態を組み合わせることもできます。
形は、
助動詞 + be + 過去分詞
です。
例文
- This problem can be solved.
- この問題は解決できます。
- The rules must be followed.
- そのルールは守られなければなりません。
- This book should be read by all students.
- この本はすべての生徒に読まれるべきです。
- The work must be finished today.
- その仕事は今日終えなければなりません。
- The meeting may be canceled.
- 会議は中止されるかもしれません。
can や must の後ろでは、必ず be の原形を使います。
日常生活で使える受動態の例文
受動態は日常生活でもよく登場します。
学校
- English is taught at this school.
- この学校では英語が教えられています。
- Many books are read by students.
- 多くの本が生徒たちに読まれています。
- The homework was checked by the teacher.
- 宿題は先生によって確認されました。
- The students were asked many questions.
- 生徒たちはたくさんの質問をされました。
家
- The room is cleaned every morning.
- その部屋は毎朝掃除されます。
- Dinner is prepared by my mother.
- 夕食は母によって用意されます。
- The dishes are washed after dinner.
- 食後に皿が洗われます。
- The door was opened by my brother.
- ドアは弟によって開けられました。
仕事
- The report is checked every morning.
- そのレポートは毎朝確認されます。
- The meeting was canceled yesterday.
- 会議は昨日キャンセルされました。
- The documents were sent by email.
- 書類はメールで送られました。
- The results will be announced tomorrow.
- 結果は明日発表されます。
商品・サービス
- This product is sold worldwide.
- この商品は世界中で販売されています。
- The package was delivered this morning.
- その荷物は今朝配達されました。
- The order has been confirmed.
- 注文は確認されました。
- The product will be shipped next week.
- 商品は来週発送されます。
受動態でよく使われる例文
ここでは、覚えておくと便利な受動態をまとめます。
- English is spoken all over the world.
- 英語は世界中で話されています。
- This book is read by many people.
- この本は多くの人に読まれています。
- The room is cleaned every day.
- その部屋は毎日掃除されます。
- The letter was written by John.
- その手紙はジョンによって書かれました。
- The building was built in 2000.
- その建物は2000年に建てられました。
- I was invited to the party.
- 私はパーティーに招待されました。
- The window was broken yesterday.
- その窓は昨日壊されました。
- The package will be delivered tomorrow.
- その荷物は明日配達されます。
- The problem has been solved.
- その問題は解決されました。
- The house is being painted now.
- その家は今塗装されているところです。
受動態で間違えやすいポイント
受動態では、いくつかの間違いが起こりやすいので注意しましょう。
be動詞を忘れない
誤:
The room cleaned every day.
正:
The room is cleaned every day.
受動態では基本的に be動詞 + 過去分詞 が必要です。
過去分詞を使う
誤:
The letter was wrote by him.
正:
The letter was written by him.
wrote は write の過去形であり、受動態では過去分詞 written を使います。
助動詞の後ろのbeを忘れない
誤:
The work must finished today.
正:
The work must be finished today.
must の後ろには be が必要です。
進行形ではbeingを使う
誤:
The car is repaired now.
この文は「その車は修理されます/修理されています」という一般的な受動態として解釈されます。
「今まさに修理されている途中」という進行中の意味を明確にするなら、
The car is being repaired now.
とします。
受動態の練習問題
ここまでの内容を使って、受動態の形を確認してみましょう。
問題1
「この部屋は毎日掃除されます。」
This room ______ every day.
答え:
This room is cleaned every day.
問題2
「その手紙は昨日書かれました。」
The letter ______ yesterday.
答え:
The letter was written yesterday.
問題3
「その商品は日本で作られています。」
The product ______ in Japan.
答え:
The product is made in Japan.
問題4
「その車は修理されていません。」
The car ______ repaired.
答え:
The car isn’t repaired.
問題5
「その家はいつ建てられましたか。」
When ______ the house ______?
答え:
When was the house built?
問題6
「その荷物は明日配達されるでしょう。」
The package ______ tomorrow.
答え:
The package will be delivered tomorrow.
問題7
「その問題はすでに解決されています。」
The problem ______ already ______.
答え:
The problem has been solved already.
まとめ:英語 受動態 例文を使って「~される」を正しく表現しよう
英語 受動態 例文を理解するために最も重要なのは、受動態の基本形である be動詞+過去分詞 を覚えることです。能動態では動作をする側を主語にしますが、受動態では動作を受ける側を主語にするため、「誰がしたのか」よりも「何がされたのか」を中心に説明できます。
現在形なら am / is / are + 過去分詞、過去形なら was / were + 過去分詞、未来なら will be + 過去分詞、現在完了なら have / has been + 過去分詞 のように、時制によってbe動詞や助動詞の部分が変化します。また、進行中の動作を受動態で表す場合は being を使い、現在進行形なら am/is/are being + 過去分詞、過去進行形なら was/were being + 過去分詞 となります。
さらに、否定文ではbe動詞の後ろに not を置き、疑問文ではbe動詞を主語の前に移動します。by + 動作主 は「誰によって行われたのか」を明確にしたい場合に使い、動作主が不明だったり重要でなかったりする場合には省略できます。
まずは English is spoken here.、The room was cleaned.、The package will be delivered. のような基本的な文を繰り返し練習し、その後で否定文、疑問文、進行形、完了形へと表現を広げていくと、受動態を自然に使えるようになります。さまざまな場面の英語 受動態 例文を繰り返し読むことで、「~する」という能動的な表現だけでなく、「~される」「~された」「~されている」という受動的な状況も正確に英語で説明できるようになります。