オンブバッタ ショウリョウバッタ 違いについてご存知でしょうか?虫取りが楽しくなる夏の季節、子どもと一緒に自然観察をしていると、「このバッタ、オンブバッタ?それともショウリョウバッタ?」と迷うことがあります。実際にとてもよく似ている2種ですが、観察を深めるとオンブバッタとショウリョウバッタの違いは意外と明確なのです。本記事では、これら2種の昆虫を「見た目」「サイズ」「行動」「生息地」「繁殖行動」など多角的に比べ、誰でも簡単に見分けられるように解説していきます。
ショウリョウバッタとは?
まず、ショウリョウバッタ(正確には「ショウリョウバッタモドキ」も含むことがある)について見ていきましょう。
- 分類:バッタ目 バッタ科
- 特徴:
- 体がスリムで細長い
- 成虫のオスは約5cm、メスは最大9cmにもなる
- 緑色または褐色の個体が見られる
- 環境:芝生や公園、明るい草原など都市部にも生息
実例
夏の公園で飛び跳ねている大きなバッタがいたら、それはおそらくショウリョウバッタ。特に芝生の広がる場所ではよく見られます。
オンブバッタとは?
次にオンブバッタについて紹介します。
- 分類:バッタ目 オンブバッタ科
- 特徴:
- 体がずんぐりしており、胸が大きめ
- 顔の横に白い粒模様(イボイボ)
- 成虫のオス:約2〜2.5cm、メス:約4〜4.2cm
- オスがメスの背中に乗る「オンブ状態」が長時間続く
実例
家庭菜園の雑草の中に、メスの背中にずっと乗っている小さなオスを見かけたら、それはきっとオンブバッタです。特に豆科の植物が生い茂る場所によく現れます。
【比較表】ショウリョウバッタとオンブバッタの違い一覧
| 特徴項目 | ショウリョウバッタ | オンブバッタ |
|---|---|---|
| 体型 | スリム | ずんぐり(胸が大きい) |
| 成虫の体長 | オス:約5cm / メス:約8〜9cm | オス:約2〜2.5cm / メス:約4〜4.2cm |
| 顔の特徴 | 特に模様なし | 白い点状模様あり |
| 足の動き | 後ろ足を広げたり回したりする | 足をたたんだままのことが多い |
| おんぶ時間 | 1〜2時間程度 | 数時間〜半日以上 |
| 生息地 | 芝生、公園、イネ科の草原など | 背丈の高い草地、豆科植物群落など |
| 動きの特徴 | ピクッと動いて警戒 | ゆらゆら揺れてカモフラージュ |
見分けポイントベスト5
- サイズ
- 圧倒的にショウリョウバッタの方が大きい!
- 特に5cmを超える個体ならショウリョウバッタと考えてよい。
- 体型
- スリムならショウリョウバッタ、丸っこいならオンブバッタ。
- 顔の横の模様
- 白い点々があればオンブバッタ。
- 動作の違い
- 足を広げて動かしているのはショウリョウバッタ。
- 足を閉じてゆらゆら揺れていたらオンブバッタ。
- オンブの時間
- 数時間以上おんぶしているならオンブバッタの可能性大。
幼虫の違いにも注目!
- ショウリョウバッタの幼虫:1cm程度からスタート。細身。
- オンブバッタの幼虫:0.5cm〜。まるっこく、小さく、胸が大きめ。
幼虫時代から既にサイズに差があるため、注意して観察すればすぐに見分けられます。
行動観察の実例:我が家のケースから
ショウリョウバッタの場合(3つの飼育ケース)
- オスが乗ろうとするとメスが後ろ足で蹴り落とす
- おんぶ時間は長くても1〜2時間
- 交尾も短時間で終了、すぐに降りる
オンブバッタの場合(オス2匹・メス1匹)
- ほぼ毎回同じオスがメスに乗っている
- 水を飲んだりエサを食べるとき以外はずっとおんぶ状態
- 長いときは半日以上乗っている
- 交尾後もメスにとどまり、他のオスから守る行動をとる
生息環境の違いにも注目!
| 生息環境 | ショウリョウバッタ | オンブバッタ |
|---|---|---|
| 好む植物 | イネ科(芝、ススキなど) | マメ科(クズなど) |
| 好む環境 | 公園、広い草地、都市部の芝生 | 高草丈の畑、野原、山裾 |
都会に住んでいる人にはショウリョウバッタの方が出会う機会が多いかもしれませんね。
実際のクイズで実力チェック!
【問題】下の写真はどちらがショウリョウバッタでしょうか?
A. 左
B. 右
正解は……左がショウリョウバッタ、右がオンブバッタです!
このように、知識があるだけで虫取りや観察がぐっと面白くなります。
まとめ:オンブバッタとショウリョウバッタの違いを見抜こう!
ここまで、オンブバッタ ショウリョウバッタ 違いをさまざまな角度から解説してきました。見た目の体型、サイズ、顔の模様、足の動き、さらには繁殖行動や生息環境に至るまで、実はしっかりとした違いがあります。
最後にもう一度ポイントをおさらいすると:
- 体が大きくスリムなのがショウリョウバッタ
- 小柄でぽっちゃりしているのがオンブバッタ
- オンブバッタの方が長時間ペアで過ごす
- 生息地や好む植物にも明確な違いあり
これらを頭に入れておけば、次に野原でバッタに出会ったとき、きっと「あ、これはオンブバッタだ!」と自信を持って言えるはずです。